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K.-W.Kim*; J.-D.Kim*; 青柳 寿夫; 樋田 行雄; 吉田 善行
Journal of Nuclear Science and Technology, 30(6), p.554 - 559, 1993/06
被引用回数:6 パーセンタイル:55.97(Nuclear Science & Technology)チタン電極表面に容易に酸化被膜が形成されることをEPMAで確めるとともに、その酸化被膜によって硝酸-ヒドラジン溶液中でのU(VI)のU(IV)への還元が妨害されることを明らかにした。U(VI)の還元に対応する明瞭なボルタモグラムを記録するための電極の処理法を検討し、-0.8V(対銀-塩化銀参照電極)で30分間以上定電位電解することによってほぼ完全に酸化被膜を除去しうることを見出した。電解前処理に用いる硝酸-ヒドラジン溶液組成の影響も調べるとともに、前処理したチタン電極を用いてU(VI)の還元波を測定しこれを解析した。
吉田 善行; 青柳 寿夫; 木原 壯林*
Z. Anal. Chem., 340, p.403 - 409, 1991/00
各種酸化状態のプルトニウムイオンのリン酸-硝酸混合溶液系における電解挙動を、グラッシーカーボン繊維を作用電極とするカラム電極によるフロークーロメトリー、およびグラッシーカーボン-ディスク電極を用いるボルタンメトリーにより調べた。Pu(VI)/Pu(V)およびPu(IV)/Pu(III)の酸化還元反応は、リン酸混合溶液中で可逆であり、それ等の半波電位はPuO(HPO)、Pu(HPO)の錯形成反応に基づきより負電位にシフトする。非可逆な還元反応であるPuO+2ePuはリン酸の存在する溶液系でより速く進行し、カラム電極電解によると+0.35Vで定量的還元がおこる。PuOの還元過程で、化学反応を伴ってすばやくPuに分解するPuO中間化学種の存在を考慮することによりこの還元過程を明らかにした。リン酸混合溶液系を利用する分析化学的利点についても考察した。
木原 壮林; 吉田 善行
Talanta, 31(10A), p.789 - 797, 1984/00
液膜型ISEで発生する電位を、水相/有機相界面での目的イオンiの移動をあらわす電流走査ポーラログラムを用いて解釈した。iの複合ポーラログラムの零電流電位がISE電位に対応する。水相/有機相界面がiのイオン移動により復極した場合のみ、iにネルンスト応答した安定なISE電位が得られる。ISEの検出限界は、残余電流の最終上昇および下降により決定される。妨害イオンおよびISE中ニュートラルキャリヤーの役割について、複合ポーラログラムの零電流電位を参照して説明した。水相/有機相界面でのイオン移動についてのポーラログラフ式を用いて、ISE電位、他イオンの妨害、ニュートラルキャリヤーの効果を式化し定量的に取り扱った。